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交通事故賠償―被害者の心理、加害者の論理 (中公新書) |加茂 隆康

交通事故賠償―被害者の心理、加害者の論理 (中公新書)
加茂 隆康
中央公論社 刊
発売日 1992-05




力作 2002-11-30
専門の弁護士が,交通事故紛争の社会構造と問題点を論じている.「交通事故に遭ったらこう交渉しろ」的なハウツーが書いてあるマニュアル本ではない.
交通事故紛争はなかなか円満解決しない.モノ・カネの損害賠償のみならず,誠意ある謝罪も,というのが被害者心理だが,保険会社側の,モノ・カネの賠償中心の,流れ作業的で効率的な「冷たい」態度が,被害者態度を硬化させ,和解を困難にすることもある.しかし,人間は自分に甘いから,被害者の方で自分の損害を過大評価し過ぎな場合も多く,保険会社の言い分が客観的には正しいことも往々だ.では,そんな保険会社に交渉を一任した加害者が悪いのかというと,そうでもない.事故を起こした負い目があるので被害者と直接対峙するのはつらい.当たり「被害者」のユスリタカリも怖い.そもそもこういう時のために保険料を払ってきたのだから全て保険屋に任せたいという考えがある.
本書は,法制度や現実の運用の単なる解説にとどまらず,こういった事情が詳細・客観的・公平に述べられ,社会背景を浮き彫りにする.「交通事故」という社会現象の入門書としても恰好.著者がエッセイストでもあるせい(?)か,アメリカ人がナカナカ謝罪しないのはアメリカ法の寄与過失Contributory Negligence概念ががその一因だとか,示談屋が関西に多いことが統計的にも明らかだとか,国内自動車メーカーは輸出用よりも低い安全基準の自動車を国内では売っていたとか,興味深いエピソードを適宜挿入することで,かたいテーマをメリハリのある記述で仕上げている.交通政策や民事法の不法行為法分野に興味がある人などにお勧め.個人的には,自動車メーカーや保険業界志望の学生にも読んで欲しい.


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表紙が損をしているかもしれませんね。
少なくとも私の食指を動かすような表紙ではないんですよ。まさか、こんなに良い本だなんて想像できないですって。そんなことないですか?

交通事故賠償―被害者の心理、加害者の論理 (中公新書) を表紙だけで評価しちゃ駄目ですよ!
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